海上気象(青木ヨットスクール・BCCコース以上の教材)

天気図の見方風の成因風と風力階級雲とその意味高気圧低気圧台風前線の見分け方霧と雷

参考文献 「NHK 最新気象用語ハンドブック」日本放送協会編/日本放送出版協会

台風

【台風】  熱帯低気圧のうち、最大風速が 17m/s(風力8)以上のもの。
台風の発生の仕組みを簡単に説明してみます。
熱帯の強い日差しを受けて、海面の温度が上昇します。(海面水温が約 27℃以上のとき台風は発生しやすいといわれます)
暖められ水蒸気を多く含んだ空気は、強い上昇気流となり、気圧は急激に低下しいていきます。 上昇するにつれて、水蒸気は凝結(水蒸気が水滴になること)し、雲が発生します。
水蒸気が凝結する際には、熱(凝結熱)が発生します。この熱が、更に上昇気流を加速し、海面付近から空気が補充されてきます。これが熱帯低気圧です。
こうして、低気圧は発達し、最大風速が 17m/s(風力8)を越えると、「台風」と呼ばれるようになります。 更に風が強くなると、遠心力のため、中心部に到達する前に、空気は外に向かって吹き出されてしまいます。これが「台風の目」です。そのため、目の部分では、雲もなく風も穏やかになります。
台風は、一旦北西に進みますが、亜熱帯高気圧帯を抜けて、偏西風帯に入り、北・北東に進路を変えます。
すでに、新たな水蒸気の供給はなくなり、更に、上陸すれば地表面との摩擦などによって、次第に衰弱していきます。 最終的には熱帯低気圧となり消滅します。

台風の大きさ区分

台風の強さ区分

最大風速

台風の大きさ区分

風速15m以上の半径

台風

17-25m/s未満

台風

200km未満

台風

25-33m/s未満

台風

200300km未満

強い台風

33-44m/s未満

台風

300500km未満

非常に強い台風

44-54m/s未満

大型の(大きい)台風

500800km未満

猛烈な台風

54m/s以上

超大型の(非常に大きい)台風

800km以上


危険半円と可航半円
・台風進行方向に向かい右側は台風の移動速度と台風の渦巻きの風が重なり風速が強くなる。逆に左側は右側に比べ風速は弱い
・右側を危険半円、左側を可航半円という