海上気象(青木ヨットスクール・BCCコース以上の教材)

天気図の見方風の成因風と風力階級雲とその意味高気圧低気圧台風前線の見分け方霧と雷

参考文献 「NHK 最新気象用語ハンドブック」日本放送協会編/日本放送出版協会

風の成因

【風】  大気は、気圧の高いところから気圧の低い方へ移動しますが、
この大気の移動が風です。

図で等圧線の間隔が広いところは、気圧差(気圧傾度)が小さく、風は弱く(図A)、
等圧線の間隔が狭いところは、気圧差(気圧傾度)が大きく、風は強く(図B)なります。








【海陸風】  日中の強い日差しを受けて、熱容量の小さい陸地の方が熱容量の大きい海水よりも早く温度が上がります。暖められた陸地の空気は上昇し始め、そこへ海から空気が流れ込みます。これが「海風」です。
逆に、夜になると放射冷却によって陸地の方が早く気温は低下します。この空気が、まだ冷えていない海上の空気の下に潜りこむように移動します。これを「陸風」と呼びます。この二つの風を「海陸風」と呼びます。
朝夕に、この風が入れ替わりますが、この時の無風状態を、「朝凪(あさなぎ)」「夕凪(ゆうなぎ)」と呼びます。



【風速と瞬間風速】
通常「風速」という場合、10分間の平均風速のことを指します。一方、瞬間風速とは0.25秒間の風速で、平均風速の1.5〜2.0倍に達することがあります。