木型の制作は最終段階
木型はFRPモールドの原型となる。設計者横山晃の意図を忠実に再現するには、1mm以内の精度が要求される。ハルの木型制作は最終段階だ。
Y-15Ⅲが持つスピード性能と保針性能を活かし、レースにもクルージングにも、その実力を発揮させたいと考えている。そのための大きな変更点は、コクピットのダブルボトム化による自動排水とバウポールの装備だ。
ダブルボトム化によって、チンからの再帆走が格段に容易となる。しかしデッキの形状と構造は原設計より複雑になる。
解決しなければならない課題はまだ多い。装備にも、周囲の方から意見を頂いた。これらの課題を解決し、横山晃が生み出した最高性能のセーリング・ディンギーをFRP量産化して市場へ提供する。それが青木の夢の一つである。