狭水道通過の注意点

Q: 10月10日に家島諸島の男鹿島に1泊で航行します。
10日9時30分に明石海峡を通過するのですが西流6.9ノットの潮流を後ろから受けて走ることになります。海峡の真ん中は通らずに岸近くを行きますので潮流は少しは弱いでしょうが追い潮の場合どの様なことに注意しておけばいいでしょうか。
機走で最大7ノット位の速さですので潮流約7ノットで舵を上手く取れるか挑戦することになりますので、コツをお教え頂きたくお願い致します。

A: お問い合わせ有難うございます。
家島にクルージングで行かれるとのこと、うらやましいです。さて、狭水道通過の注意ですが、下記のとおりです。
1.追い潮のときは舵が効きにくくなる
2.流れと風向が異なる時は三角波が発生する
3.岸近くは反流が発生するところがある
特に2.の三角波は注意が必要です。3.は淡路島側で発生するようです。10日9時半はちょうど西流最強の頃なので、垂水港出口でも相当の流れがあると思います。最強の頃に出られるのは避けられたほうが良いでしょう。

Q: 早々にご返事、見積を頂き有難うございます。
最強の約7ノットの時は出口の所も川の様に早く流れています。岸近くは7ノットはないでしょうが、最強の時に出た場合考えられる問題としては操船上どの様なことが起こり得るでしょうか。かなり舵は効きにくいでしょうか。時間的に見ると次のような潮流です。
07:30  4.8ノット
07:50  5.5
08:00  5.8
08:30  6.5
09:00  6.9
09:30  6.9
10:00  6.5
10:30  5.8
10:45  5.4
11:00  4.9
遅く出ると到着が日没近くになる恐れもありますので07:50に海峡を通過してから強い潮流に乗るのがいいのではと考えているのですが、最強の6.9ノットと5.5ノットでは大分違うでしょうか。海峡の岸近くを航行しますので
6.9ノットの場合 3.7~4.6KNT
5.5ノットの場合 2.9~3.6KNT
位ではないかと見込んでいます。見積は検討してから直ぐご連絡致します。

A:潮流の早い時の通狭で一番の問題は三角波など波長の短い大きな波が立ちやすい
ことだと思います。船底を大きな波に叩かれ、舵も効きにくく、コースの保持が難しいです。追い潮の時には流れに乗っていけるので、スピードアップが図れますが、このことに注意が必要です。垂水港の出港に問題がなければ、お考えのように最強時より早めに出られて、西流に乗って家島方面へ向かわれるのが良いと思います。

Q: 早々のご教示有難うございました。海峡だけでなく明石港沖は秋には三角波が経ち易いところです。当日の風向を見ながら早めに出る様にします。有難うございました。

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