12月8日の月例坐禅会
きのうは、嵐だった。大阪湾では西風が15m以上吹いている。海上は白波だらけだ。時折あられまで降ってくる。練習に出ていったヨットも、すぐに帰ってきた。
仕事を終えてから慈眼院へ行く。入り口を開け放して堂内へ入る。この寒さでは、私一人に違いない。一人坐禅も楽しみだ。慈眼院で坐禅をさせて頂くようになって、15年はたつ。初めの一、二年は一人で坐るときが多かった。これまで参加された人たちを思い出しながら、座布団を並べる。しかし定刻の1830時になると、いつもの方々が3名入ってこられた。なんだかほっとする。
坐禅が終わり、書院へ集まる。部屋は石油ストーブで暖かい。事前に火を付けて頂いていたのに違いない。嬉しいことだ。南寿明和尚様から、修業時代の話を聞く。高野山の冬は、零下10度になるときもあったそうだ。「そこにいると、なれますよ」。軽い一言だが、その意味は重い。修行は、その現場で実地に練習することだ。零下10度下で坐禅すればどうなるのだろう。修行にはゴールとプログラムがあるからこそ、苦痛も耐えられるし、練習にもなる。限界も広げていけるのだ。ヨットの練習も同じだ。楽をするだけでは、身につかないと言うことか。