昨夜の坐禅は、凍えたぞ・・・

冬型の気圧配置が強まり、夕方からは気温がさらに下がる。開け放った入り口からは西風が、時折堂内へ吹き込む。
坐禅中は寒さがこたえない。しかし経行で堂内を歩くときは、素足の裏に、畳の冷たさが次第にひびいてくる。三炷目は作務衣の上にコートを羽織る。今日の線香は梅栄堂の孔子木だ。伽羅の澄んだ香りに、体中が満たされる。

坐禅が終わり、書院へお邪魔する。部屋はいすまで温かい。ずいぶん前から暖めて下さったのだろう。熱いお茶とお菓子を頂き、ほっとする。

慈眼院の前院主である南揚道和尚は現在、仁和寺門跡の要職をお務めだ。1月7日からは東寺で1月8日から7日間、御修法(みしほ)が行われた。御修法は弘法大師が始めて以来、1200年間継続されているという。現院主の南寿明和尚から、南揚道和尚がそのリーダーを務められると聞いていた。自身の健康を犠牲にしかねない儀式と聞く。
リーダーとして、宗派における最も重要な儀式へ、どのように臨まれるのか、注目していたのは私一人ではあるまい。

現代における伝統の意義について、新聞紙上へ大胆なお考えを発言されているのを知って嬉しくなった。

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