3月の慈眼院坐禅会
春分点まであと9日、ようやく北半球の春が訪れる。
暖かな慈眼院の本堂に7人が集まった。坐禅の最中に小堀南嶺和尚の一言を思い出す。
「坐禅は死ぬ稽古や。」その時は問い返すこともできなかったが、今になってふと思い当たる。平均寿命まで残りは3000日余り、すると坐禅会に参加できるのはあと100回ほどだ。
大切なこの一回だが、いつの間にか終わってしまった。死ぬ稽古はまだできないが、生きる稽古は続けている。
来月の坐禅会は4月9日に決まった。
自分を知る者はしゃしゃり出ず、自らを愛する者はエラそうにはしない。