日本では、ほとんど知られていないが、ザック・サンダーランドがまもなく、マリーナ・デル・レイ(ロサンゼルス)へ帰港する。2008年6月に出港して以来、一人ヨットで、世界周航の旅を続けてきた。出港したときは16歳であった。
米国ではヨット界だけではなく、国のヒーローとして大きく取り上げられている。世界一周最年少記録の意味は大きい。また現在米国は、イラン問題の失敗や世界経済危機を招いたことで、自信喪失をしている。その様な社会状況の中で、ザックのチャレンジ、勇気が多くの共感を呼んでいる面もあろう。
しかしそれだけではない。米国人の価値観の一つと言って良い、チャレンジャーへの素直な賞賛があげられる。チャレンジする勇気と、そこから個人として独立を獲得することを目標とする子供の育て方が、広く共有されているのも大きなニュースとなっている理由であろう。多くの企業や個人が、ザックをサポートしていることからも、うなずける。
日本でザックの世界周航が、ほとんど報じられていないのとは対照的で、まことに残念なことである。
青木が現在ヨット・インストラクターとして所属するASA(アメリカセーリング協会)は、ザックのスポンサーの一員である。ASAから、ロサンゼルスタイムへのコメントを求められたので以下へ掲載する。ザックの世界一周については、ASAのサイトやこちらのザックのサイトをご覧頂きたい。