6月の月例坐禅会
6月5日の坐禅会に、遅参してしまった。誠に申し訳ないことだ。
坐禅が終わると、いつも書院でお茶を頂く。本堂から書院へ渡る間には、石積みの水路がある。鎌倉時代の遺構とのことだ。溝の上にほたるが光っている。光が水面に反射して、揺らいでいる。
今回の参加者は9名であった。「坐禅和賛」の発表と意見交換に、熱が入る。それぞれ異なった角度からの、思い切った見解表明は、とても刺激になる。
「宗教は信じてはあかん、疑って、疑いを尽くして初めて、信じられるものや」
柳田聖山先生の言葉である。きょうは、生々しく思い出した。白隠の言葉としても、そのまま鵜呑みにするわけにはいかない。
門を出る前に大山蓮華に足を運ぶ。暗黒の藪に、白い花がボーと浮かんでいる。鼻を近づける。なんと高貴な香りだろう。どんな名香も及ばぬような、気高い香りである。一年間、生きていてよかったと思える瞬間であった。
来月の坐禅会は、7月10日(土)に決まった。8月は21日(土)である。来月から開始時刻は19時から1830時へ変更となった。途中から参加してもらっても、一向に差し支えない。坐禅後は2130時まで、発表と意見交換を行うことになる。