Rayと42年ぶりに再会する
42年前、サンフランシスコへ到着したときに、お世話になったのは、Charley, Suzzane Greenfield夫妻とRay, Lynn Prendergast夫妻だ。他にも、たくさんの方々に親切にして頂いた。しかしこの4人には、泊めてもらったり、ホームパーティを開いてもらったり、私にとっては航海を継続するために、勇気を与えてくれた人たちだ。パーティでスピーチをうながし、参加者に寄付を募ってくれる。その輪が広がり、次々とパーティで励ましてもらった。
Rayから突然メールが来たのは、2ヶ月前だ。いまはPhoenixに住んでいるという。89歳となっている。他のCharley, Suzzane それにLynnには、もうお礼を言うことも出来なくなっていた。サンフランシスコでの滞在を切り上げて、Phoenixへ向かう。Rayが空港に出迎えてくれている。日本風のレストランでアメリカ風のすしをごちそうになる。自宅のあるSan Cityは、リタイアした人たちが多く住む、郊外の町だ。庭の植木が、サボテンなのには驚く。金鯱や柱サボテンが玄関横に植えられている。かってサボテン少年だったので、サボテンを見るだけでわくわくする。
奥さんのNancyは、体調が良いとのことで、一緒に夕食をとる。ライ麦パンと、野菜の健康的な食事た。テーブルセッティングと料理は、Rayがしたのに違いない。デザートに、アイスクリームをすすめてくれた。洗い物は私がする。ガンを患って、10年ほどになるという。エックハルトの人生の目的の一節を読んでくれる。
翌日はSedonaへ、ドライブだ。片道3時間を休みなしで運転してくれる。Red Rockを車窓から見て、そのままPhoenixへUターンだ。18時からアリゾナヨットクラブで、講演することになっているからだ。疲れてホテルへ送ってもらう。89才のRayは、私どころではないだろう。
翌朝3時半に、Rayがホテルへ迎えにきてくれた。「どうだい」。ポットのお茶を勧めてくれる。カップも温めてある。空港で、抱き合う。胸が詰まって、なかなか離れられない。
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